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コンテンツ
- 甘じょっぱい夢
- 魔法の粉
- 新たな挑戦
- 不思議な訪問者
- 新しい団子の始まり
- 不思議な変化
- 次なる予感
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甘じょっぱい夢
とある小さな和菓子店、「ふじ乃屋」。この店は町外れにありながら、評判の和菓子を求めて遠方から訪れる客が絶えない。特に人気なのが、店主が愛情を込めて作る「みたらし団子」だった。
店主の**樋口久蔵(ひぐちきゅうぞう)**は、70歳を超えてなお現役の和菓子職人だ。彼の作るみたらし団子は、もちもちした食感と甘じょっぱいたれが絶妙で、一度食べたら忘れられない味と評判だった。
しかし、久蔵には誰にも言えない秘密があった。
魔法の粉
「今日も朝一番で仕込みだな……」
久蔵は早朝の冷たい空気を吸い込みながら、店の小さな作業場に向かった。彼がまず手に取るのは、棚の奥にしまわれた小さな袋。袋の中には、細かい粉末が入っていた。
この粉――「もちの粉」と呼ばれるそれは、彼の祖父から代々伝わる特別な材料だった。普通の白玉粉や上新粉とは異なり、この粉を使うと団子が驚くほどもちもちになり、たれとの一体感が生まれるという。
「お前のおかげで、うちのみたらし団子は今日も人気だ。」
久蔵は粉の袋にそっと語りかけると、慎重に量を計り始めた。
新たな挑戦
ふじ乃屋は繁盛していたものの、久蔵の心の中にはある悩みがあった。それは、後継者問題だった。
「俺ももう歳だ。いつまでこの団子を作り続けられるかわからん。」
そんな中、店の扉が小さな鈴の音とともに開いた。
「おじいちゃん、今日も手伝うよ!」
現れたのは、久蔵の孫娘、**樋口真奈(まな)**だった。大学生の真奈は週末になると店を手伝いに来てくれる、久蔵にとって唯一の家族だった。
「真奈、お前が手伝ってくれるのは嬉しいが、ちゃんと勉強もしろよ。」
久蔵は笑いながら言った。
「大丈夫、大丈夫。それより、今日は何か新しいもの作らない?例えば、団子にフルーツを乗せてみるとか!」
真奈はいつも何か新しいアイデアを持ってくる。それに対して、伝統を守りたい久蔵は少し頑固だった。
「団子はシンプルでいいんだよ。余計なものを加えたら、このもちもち感が台無しになる。」
久蔵はそう言って、手元の団子を丁寧に丸めていた。
不思議な訪問者
その日の夕方、店が閉まる頃。久蔵が片付けをしていると、見慣れない人物が現れた。それは、和服を着た小柄な老人だった。
「ふじ乃屋の久蔵さんですか?」
「はい、そうだが……。どちらさんだね?」
老人は微笑みながら、懐から小さな包みを取り出した。
「これをお渡ししたくて。」
包みの中には、見覚えのある「もちの粉」が入っていた。だが、久蔵の家で使っているものよりもきめ細かく、色合いも美しい。
「これ……一体どこで?」
久蔵は驚きながら尋ねた。
「あなたの祖父が作ったものだよ。私も彼からこの粉の作り方を教わったが、残念ながらもう作れる者がいない。」
老人は静かにそう告げると、続けた。
「この粉を使えば、さらに特別なみたらし団子が作れるはずだ。だが、それには試練が伴う。」
「試練?」
久蔵は怪訝な顔をしたが、老人はそれ以上何も言わず、深々と頭を下げて立ち去った。
新しい団子の始まり
真奈がその話を聞くと、目を輝かせた。
「おじいちゃん!その粉で新しいみたらし団子を作ってみようよ!」
「だが、試練が伴うと言われたぞ。」
「それも面白いじゃない!団子を作りながら何か学べるかもしれないし。」
久蔵は少し迷ったが、真奈の熱意に押され、特別な粉を使った新しいみたらし団子作りを始めることにした。
不思議な変化
次の日、久蔵と真奈は粉を使って新しい団子を作った。その団子は、これまでのものとは違い、触れるだけでふわりと弾むような柔らかさだった。そして、たれを絡めた瞬間、団子から淡い光がこぼれた。
「なんだ、これ……」
真奈は驚きの声を上げた。
「まるで団子が生きているようだ。」
久蔵はその光景に目を奪われていた。
次なる予感
店を訪れた常連客たちは、その新しいみたらし団子を絶賛した。
「これまで食べた中で一番おいしい!」
「口の中で溶けるようだ!」
だが、久蔵の心の中には一抹の不安が残っていた。あの老人が言った「試練」とは何だったのか。そして、この団子が生まれたことが、彼の運命にどのような影響を与えるのか……。
もちもちした団子が紡ぐ、不思議で甘じょっぱい物語の幕が、いま開けようとしていた。
(続く)