キャプチャーボードの音声をヘッドホンで聞く方法:初心者向け解説

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Nintendo Switchのゲームをキャプチャーボードを通して配信したり録画したりする際、音声の取り扱いが難しく感じることがあります。特に、パソコンでヘッドホンを使用しながらゲーム音を聞きたい場合、音声の設定を正しく行わないと音がモニターからしか出ない、またはまったく音が出ないといった問題が発生することがあります。

この記事では、Switchのゲーム音をキャプチャーボードを通してパソコンのヘッドホンから出力するための設定方法を、初心者にもわかりやすく解説します。


1. キャプチャーボードの基本接続を確認する

まず、接続が正しく行われているかを確認します。キャプチャーボードを使用してSwitchの映像と音声をPCに取り込む場合、以下の基本接続が必要です。

必要なデバイスとケーブル

  • Nintendo Switch
  • キャプチャーボード
  • HDMIケーブル(2本)
  • USBケーブル(キャプチャーボード付属)
  • パソコン(デスクトップまたはノート)
  • ヘッドホン(パソコンに接続)

接続手順

  1. Switch本体をドックに接続
    Switch本体をドックに装着し、ドックからHDMIケーブルをキャプチャーボードの「HDMI IN」に接続します。
  2. キャプチャーボードとモニターを接続
    キャプチャーボードの「HDMI OUT」からモニターにHDMIケーブルを接続します。
  3. キャプチャーボードとパソコンを接続
    キャプチャーボードのUSB出力ポートをUSBケーブルでパソコンに接続します。
  4. ヘッドホンをパソコンに接続
    ヘッドホンをパソコンの音声出力端子に接続します。

2. OBSやキャプチャーボードの設定を確認する

音声がモニターから出てしまい、パソコンのヘッドホンから出力されない場合、OBS(またはキャプチャーボード専用ソフト)の音声設定が原因である可能性があります。

2-1. OBS Studioの設定

OBS Studioを使用している場合、音声のモニタリング設定を確認します。

  1. OBS Studioを起動
    キャプチャーボードを接続し、OBS Studioを起動します。
  2. 音声設定の確認
    • 「ソース」欄で、キャプチャーボードのソース(例:ゲームキャプチャ、映像キャプチャデバイス)を右クリックします。
    • メニューから「プロパティ」を選択し、「音声出力モード」が「カスタム音声デバイス」に設定されているか確認してください。
  3. 音声のモニタリングを有効化
    • 「設定」→「音声」→「詳細音声設定」に移動します。
    • キャプチャーボードの音声トラック(例:「デスクトップ音声」や「音声入力キャプチャ」)を探し、「モニターと出力」に設定します。
  4. 音声出力デバイスの確認
    • パソコンの音声設定で、ヘッドホンが既定の音声出力デバイスに設定されていることを確認してください。

2-2. キャプチャーボード専用ソフトの設定

キャプチャーボードによっては専用ソフトが付属している場合があります。そのソフトの設定で音声が正しく出力されるように調整してください。

  • 音声のモニタリング設定
    専用ソフトの「音声出力」オプションで、「PC音声出力」を選択することで、ヘッドホンから音声を聞けるようになります。

3. Windowsの音声設定を確認する

パソコンの音声設定が正しくない場合、ヘッドホンから音が出ないことがあります。Windowsでの設定を確認しましょう。

3-1. 既定の出力デバイスを確認する

  1. タスクバーの音量アイコンを右クリック
    「サウンド設定を開く」を選択します。
  2. 出力デバイスの確認
    「出力デバイスを選択してください」のドロップダウンメニューから、使用しているヘッドホンを選択します。

3-2. アプリごとの音声出力設定

Windowsでは、アプリごとに音声出力デバイスを変更することができます。

  1. 音声ミキサーオプションを開く
    タスクバーの音量アイコンを右クリックし、「音声ミキサーオプション」を選択します。
  2. アプリごとの音声設定
    OBSやキャプチャーボードのソフトを探し、出力デバイスがヘッドホンに設定されていることを確認します。

4. キャプチャーボードの音声が出ない場合のトラブルシューティング

音声がヘッドホンから出力されない原因は複数考えられます。以下の方法で原因を特定し、解決を試みてください。

4-1. 音声がモニターからのみ出る場合

  • 原因:キャプチャーボードが「HDMIパススルー」設定になっており、音声がパソコンに送られていない。
  • 解決方法
    • キャプチャーボードの設定ソフトで「PC出力」を選択します。
    • またはOBSで「モニターと出力」を有効化する。

4-2. 音声が出力されない場合

  • 原因:キャプチャーボードがパソコンに正しく認識されていない。
  • 解決方法
    1. キャプチャーボードの接続を一度外して再接続します。
    2. ドライバの更新を確認し、必要であれば再インストールします。

4-3. OBSやキャプチャーボードソフトが原因の場合

  • 原因:音声設定が誤っているか、音声トラックが有効になっていない。
  • 解決方法
    • OBSまたは専用ソフトの音声設定を再確認し、適切な音声トラックが選択されていることを確認します。

5. パソコンでYouTubeなどを流しながらSwitchの音を聞く方法

最後に、Switchのゲーム音とパソコンのYouTube音声を同時にヘッドホンから聞きたい場合の方法を解説します。

方法:音声ミキサーソフトを使用する

「Voicemeeter Banana」などの音声ミキサーソフトを使うと、複数の音源を1つの出力デバイス(ヘッドホン)にまとめることができます。

  1. Voicemeeter Bananaをダウンロードしてインストール
    公式サイトからソフトをダウンロードします。
  2. 音声入力を設定
    • キャプチャーボードからの音声を「音声入力デバイス」に追加。
    • パソコンのシステム音声(YouTubeなど)を別の入力チャンネルに設定。
  3. 音声出力を設定
    • ヘッドホンを「音声出力デバイス」に設定します。
  4. 音声バランスを調整
    Voicemeeterのスライダーを使って、Switchのゲーム音とYouTube音声のバランスを調整します。

まとめ

キャプチャーボードを使ってSwitchの音声をパソコンのヘッドホンから聞くには、接続やソフトの設定を適切に行うことが重要です。特に、OBSの音声モニタリング設定やWindowsの音声出力設定を確認することで、問題を解消できる場合が多いです。さらに、音声ミキサーソフトを活用すれば、ゲーム音と他の音声を同時に聞くことも可能になります。

この記事を参考に、快適なゲーム体験を楽しんでください!

キャプチャーボードでSwitchの音声をヘッドホンに出力する方法(続き)

前回はキャプチャーボードの基本的な接続方法や、OBSでの初期設定について解説しました。このページでは、具体的な音声出力の問題を解消し、Switchのゲーム音をヘッドホンで聞く方法をさらに詳しく解説します。また、音声がモニターからしか出力されない原因や、YouTube音声との共存方法についても触れます。


1. モニターからしか音声が出ない場合の原因と解決策

キャプチャーボードを使ってSwitchの音声をPCに取り込んでいる場合でも、モニターからしか音が出ないことがあります。この問題は、主に以下の理由で発生します。

1-1. HDMIパススルー機能が原因

キャプチャーボードは映像と音声をパススルー(モニターに直接出力)する機能を持っています。この機能が有効な場合、Switchの音声はPCを経由せずモニターに直接送られるため、ヘッドホンから聞くことができません。

解決策
  1. キャプチャーボードの設定を確認する
    • キャプチャーボード専用ソフト(付属ソフトやドライバソフト)を開き、「音声出力設定」をチェックします。
    • PCモードまたはUSBモードに切り替えることで、音声がPCに送られるように設定します。
  2. OBSの設定で音声をモニタリング
    • キャプチャーボードの音声トラックを「モニターと出力」に設定する(詳細は後述)。

1-2. Windowsの音声設定が誤っている

PCがキャプチャーボードからの音声を正しく認識していない場合、音がヘッドホンに届きません。

解決策
  1. Windowsの音声出力設定を確認
    • タスクバーの右端にあるスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド設定を開く」を選択します。
    • 「入力デバイス」にキャプチャーボードが選ばれていることを確認します。
    • 「出力デバイス」にはヘッドホンを選択します。
  2. アプリごとの音声出力を設定
    • 「アプリ音量とデバイスの設定」から、OBSやキャプチャーボード専用ソフトの音声出力先をヘッドホンに指定します。

2. OBSでの詳細な音声設定

OBSを使用してSwitchの音声をヘッドホンから聞きたい場合、正しい音声設定が必要です。以下の手順で設定を見直してください。

2-1. キャプチャーボードをOBSに追加

  1. OBSを起動し、「ソース」欄で「+」をクリックします。
  2. 「映像キャプチャデバイス」を選択し、キャプチャーボードを追加します。

2-2. 音声モニタリングの有効化

  1. 詳細音声設定を開く
    • OBS画面の「音声ミキサー」部分にある歯車アイコンをクリックし、「詳細音声プロパティ」を選択します。
  2. モニターと出力を選択
    • キャプチャーボードの音声トラック(例:「映像キャプチャデバイス」)のモニタリング設定を「モニターと出力」に変更します。

2-3. 音声が遅れる場合の対処

Switchの音声がヘッドホンで遅れて聞こえる場合があります。これは音声処理の遅延が原因です。

解決策
  • OBSの「設定」→「オーディオ」→「音声の遅延補正」を調整します。
  • または、キャプチャーボード専用ソフトを使用して、直接PCに音声を取り込む方法を検討します。

3. Switchの音声とYouTube音声を同時に聞く方法

Switchでゲームをプレイしながら、YouTubeや音楽を再生するには、複数の音声を同時にヘッドホンで聞けるよう設定する必要があります。

3-1. Windows標準の設定を活用する

Windowsでは、複数の音声ソースを1つの出力にまとめることが可能です。

設定手順
  1. 既定の出力デバイスをヘッドホンに設定
    • 「サウンド設定」でヘッドホンを既定の出力デバイスに選択します。
  2. 各アプリの音声出力先を調整
    • YouTube(ブラウザ音声)はヘッドホンに設定。
    • キャプチャーボードの音声もヘッドホンに設定。

3-2. Voicemeeter Bananaを使う

より細かい音量調整や複数ソースのミックスには、無料の仮想オーディオミキサー「Voicemeeter Banana」を使うのが便利です。

インストールと設定
  1. インストール
    Voicemeeter Bananaを公式サイトからダウンロードしてインストールします。
  2. 入力デバイスの設定
    • キャプチャーボードの音声を「Hardware Input 1」に設定。
    • Windowsのシステム音声(YouTubeなど)を「Virtual Input」に設定。
  3. 出力デバイスの設定
    • ヘッドホンを「A1」出力に設定します。
  4. 音量調整
    • Voicemeeter内のスライダーを調整し、SwitchとYouTubeの音量バランスを整えます。

4. トラブルシューティング:音声が出ない場合

以下のチェックリストを参考に問題を解決してください。

4-1. 音声がモニターからしか出ない

  • 原因:キャプチャーボードがHDMIパススルーのみを有効にしている。
  • 対策
    • キャプチャーボードの設定ソフトで「USB出力」を有効化。
    • OBSの音声モニタリングを有効化。

4-2. 音声が遅延している

  • 原因:OBSやキャプチャーボードの音声処理遅延。
  • 対策
    • キャプチャーボード専用ソフトを使う。
    • OBSの音声遅延補正を調整。

4-3. Switchの音声が聞こえない

  • 原因:Windowsの入力デバイス設定のミス。
  • 対策
    • 「サウンド設定」でキャプチャーボードが入力デバイスとして選択されていることを確認。

5. 最適な音声環境を整えるためのアイデア

  • 分配器の活用
    HDMI音声分配器を使用すれば、Switchの音声をPCとヘッドホンに同時に送ることが可能です。
  • 外付けオーディオインターフェースの導入
    高品質な外付けサウンドカードを使用することで、遅延を減らし、音質を向上させることができます。

まとめ

Switchのゲーム音声をヘッドホンで聞きながらYouTubeを再生するには、キャプチャーボードやOBS、Windowsの音声設定を正しく調整する必要があります。特に「モニターと出力」の設定や、音声ミキサーソフトの活用が重要です。

これらの方法を参考に、快適なゲーム環境を構築し、Switchのプレイと同時にYouTubeなどのコンテンツを楽しんでください。

キャプチャーボードでSwitchの音声をヘッドホンに出力する方法(続き)

ここまで、キャプチャーボードを使用してSwitchの音声をパソコンで取り込み、ヘッドホンで聞く方法を解説してきました。しかし、Switchの音声がモニターからしか流れない、または音声が出ないといった具体的な問題が解決できていない場合もあるかもしれません。このページでは、より実践的な解決策や、複数の音声ソース(YouTubeとSwitch音声)を同時にヘッドホンで聞く方法をさらに詳しく掘り下げて説明します。


1. Switchの音声をモニターからヘッドホンに切り替える

キャプチャーボードを通してSwitchの音声をパソコンで処理する場合、モニターからの音声出力を無効化し、パソコンを経由した音声をヘッドホンに出力する設定が必要です。

1-1. キャプチャーボードの設定を調整

キャプチャーボードは、映像と音声をモニターに直接出力する「HDMIパススルー」機能を持っています。この設定を適切に管理しないと、音声がモニターにのみ出力される状態が続いてしまいます。

解決策
  1. キャプチャーボードの専用ソフトを開く
    • キャプチャーボードに付属の専用ソフトウェアを起動し、「音声出力設定」を確認します。
    • 音声出力を「USB出力」に設定します。
  2. OBSの音声設定を調整
    • OBSでキャプチャーボードの音声トラックを「モニターと出力」に設定します。
    • 「音声ミキサー」の歯車アイコンをクリックし、「詳細音声プロパティ」を選択して調整します。

1-2. Windowsの音声設定を確認

Switchの音声をヘッドホンで聞けるようにするには、パソコンの音声出力設定が適切である必要があります。

設定手順
  1. 既定の出力デバイスをヘッドホンに設定
    • タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンド設定を開く」を選択します。
    • 「出力デバイス」のドロップダウンメニューから、接続しているヘッドホンを選択します。
  2. 入力デバイスにキャプチャーボードを設定
    • 「入力デバイス」をキャプチャーボードに設定します。これにより、Switchの音声がパソコンに取り込まれるようになります。

2. Switchの音声とYouTube音声を同時に聞く設定

Switchでゲームをプレイしながら、YouTubeの音声も同時にヘッドホンで聞くには、音声ミキシングを行う必要があります。この場合、無料で利用できる「Voicemeeter Banana」という仮想オーディオミキサーが非常に有効です。

2-1. Voicemeeter Bananaの導入

Voicemeeter Bananaを使うことで、複数の音声ソースを統合し、一つのヘッドホンに出力することが可能になります。

導入と設定手順
  1. Voicemeeter Bananaをインストール
    • 公式サイトからVoicemeeter Bananaをダウンロードしてインストールします。
  2. 音声入力の設定
    • Voicemeeterの「Hardware Input 1」にキャプチャーボードを設定します。
    • 「Virtual Input」にWindowsの既定音声出力を設定します(これでYouTubeなどの音声が入力されます)。
  3. 音声出力の設定
    • Voicemeeterの「A1」にヘッドホンを設定します。
  4. 音量バランスを調整
    • Voicemeeterのスライダーで、Switchの音声とYouTubeの音声のバランスを調整します。

2-2. Voicemeeterを使わずにWindows標準の設定を活用

Voicemeeterを使用しない場合でも、Windowsの標準機能を使って複数の音源を統合することが可能です。

設定手順
  1. YouTubeの音声をヘッドホンに設定
    • ブラウザ(例:Chrome)の音声出力デバイスをヘッドホンに設定します。「アプリ音量とデバイスの設定」で調整できます。
  2. キャプチャーボードの音声もヘッドホンに出力
    • キャプチャーボードの音声設定を確認し、出力先をヘッドホンに設定します。
  3. Windowsミキサーで音量バランスを調整
    • Windowsの音声ミキサーを使用して、YouTubeとSwitchの音量を調整します。

3. トラブルシューティング:音声が出ない場合

Switchの音声がヘッドホンから聞こえない、またはモニターからしか出ない場合は、以下のチェックリストを確認してください。

3-1. キャプチャーボードの音声が出ない場合

  • 原因:キャプチャーボードの接続や設定が正しくない。
  • 解決策
    1. キャプチャーボードの接続を確認し、必要なら別のUSBポートに接続する。
    2. キャプチャーボードの専用ソフトで音声出力設定を「PC出力」に変更。

3-2. ヘッドホンから音が出ない場合

  • 原因:Windowsの音声出力設定が間違っている。
  • 解決策
    1. ヘッドホンが既定の出力デバイスに設定されているか確認する。
    2. ヘッドホンの接続状態を確認し、他のデバイスでテストしてみる。

3-3. 音声が遅れる場合

  • 原因:OBSやキャプチャーボードの音声処理による遅延。
  • 解決策
    • OBSで「音声遅延補正」を使用して遅延を調整する。
    • キャプチャーボードの専用ソフトで音声を直接モニタリングする。

4. サウンド環境をさらに最適化する方法

4-1. HDMI音声分離器を使用する

HDMI音声分離器を使えば、Switchの音声を直接ヘッドホンに送ることが可能です。

接続例
  1. HDMIケーブルをSwitchから音声分離器に接続。
  2. 音声分離器からキャプチャーボードとヘッドホンに接続。

4-2. 外付けオーディオインターフェースの導入

オーディオインターフェースを導入することで、音質の向上と音声遅延の軽減が期待できます。

4-3. サウンドプロファイルの設定

Voicemeeterやオーディオソフトを使い、ゲームプレイ用、配信用など状況に応じたサウンドプロファイルを作成すると便利です。


まとめ

Switchの音声をキャプチャーボードを経由してヘッドホンに出力しながら、YouTubeの音声も楽しむには、以下の設定を確認することが重要です:

  1. キャプチャーボードの設定を「PC出力」に変更。
  2. OBSで「モニターと出力」を有効化。
  3. Voicemeeter Bananaなどの仮想ミキサーを活用して音声を統合。

これらの手順を参考に、快適なゲーム環境を構築してください。問題が解決しない場合は、キャプチャーボードのメーカーサポートや専門フォーラムに問い合わせるのも一つの手です。

気になる方はチェックしてみてください。

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作成者: 新子 武史

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