初のフルマラソンに向けた練習計画

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ラン歴1年で初のフルマラソンを目指し、現在月間走行距離350~400km、ハーフ81分、10kmを36分30秒で走る実力をお持ちということで、大変素晴らしいスタートを切られています。このペースで取り組めば、目標とされているフルマラソン2時間50分切りも十分現実的です。

この記事では、春のフルマラソンに向けた5か月間の練習計画、設定ペース、レペティション(Rペース)の練習について詳しく解説します。また、効率的に走力を向上させるためのポイントもお伝えします。


1. 目標設定とトレーニングプランの基本方針

1-1. 目標タイムとその裏付け

現在の走力(ハーフ81分、10km36分30秒)を基にすると、以下の目標タイムが妥当です。

  • フルマラソンの目標タイム:2時間50分(キロ4分02秒ペース)
    • 理由:ハーフマラソン81分(キロ3分50秒)と10km36分30秒(キロ3分39秒)のタイムを基にした予測では、2時間50分前後が適切です。
    • 補足:ラン歴が浅く、持久力がまだ伸びる可能性が高いことを考えると、練習次第でさらに速いタイムも期待できます。

1-2. トレーニングの大まかな流れ

フルマラソンに向けた5か月間の計画は、以下のような段階的なステップを踏むのがおすすめです。

  1. 基礎スピード強化期(1~2か月目)
    • レペティション(Rペース)やショートインターバルをメインにスピード向上を図る。
    • Tペース走でスピード持久力を維持。
  2. 持久力向上期(3~4か月目)
    • ロングインターバル(Iペース)やペース走を増やし、マラソンペース(MP)に慣れる。
    • 距離走(25~30km)で耐久力を養成。
  3. 調整期(5か月目)
    • マラソンペースの走り込みと調整を行い、ピーキングを目指す。
    • 練習量を減らしつつ、疲労を抜いていく。

2. レペティション(Rペース)の練習について

2-1. レペティションの目的

Rペースの練習は、スピードの向上と効率的なランニングフォームの習得が目的です。マラソンの直接的なペース練習ではありませんが、基礎スピードを高めることでフルマラソンのレースペースがより楽に感じられるようになります。

  • 具体的な狙い
    • 最大酸素摂取量(VO2max)に近いスピードでのランニング能力を向上。
    • 筋力、スピード、ランニングエコノミーの改善。
    • 心肺機能の強化。

2-2. 現在の練習内容とアドバイス

400mを72~73秒で10本(レスト400mを約3分間ジョグ)は適切な設定です。

  • 負荷の調整
    • 1本目で疲労が溜まる場合は、ペースをさらに落としてみてください(75秒程度)。
    • 徐々にレストを短く(2分30秒程度)したり、本数を増やす(12本)ことで負荷を調整します。
  • フォームの意識
    • スピードが上がる練習ではフォームが崩れがちです。ピッチ走法を意識し、効率的な足運びを習得することが重要です。

2-3. レペティションの進め方

Rペースの練習は、基礎スピード強化期(最初の1~2か月間)に重点的に取り組み、次第にショートインターバルからロングインターバルへ移行します。

  • 練習例
    • 400m×12本(75秒/Rペース、レスト2分)
    • 600m×8本(設定ペースは400mのペース+約3秒、レスト2分30秒)

3. フルマラソンに向けたトレーニングプログラム

3-1. 基礎スピード強化期(1~2か月目)

  • 週2回のポイント練習
    1. Rペースのレペティション
      • 例:400m×10本(72~75秒/Rペース)、レスト400mジョグ(2分30秒~3分)。
    2. Tペース走
      • 例:20分間のペース走(キロ3分55~4分00秒)。
    • その他の日はリカバリーランやジョグを中心に、総走行距離を維持。

3-2. 持久力向上期(3~4か月目)

  • 週2回のポイント練習
    1. Iペースのロングインターバル
      • 例:1,000m×6本(キロ3分40~45秒/Iペース)、レスト2分ジョグ。
    2. ペース走(マラソンペース含む)
      • 例:20~25km(キロ4分05秒~4分10秒)。
    • 長距離走(25~30km)を週末に取り入れる。

3-3. 調整期(5か月目)

  • ピーキングに向けた調整
    • マラソンペース走(10~15km)を週1回実施。
    • 練習量を落としつつ、レースペースに慣れる練習に集中。

4. 補足:ラン歴1年のランナーが気をつけること

4-1. ケガの予防

現在、月間走行距離350~400kmを維持されているとのことですが、ラン歴が浅い分、過負荷によるケガのリスクがあります。

  • オーバートレーニングを避ける
    • 週に1~2日は完全休養日を設定しましょう。
    • 疲労を感じる場合はポイント練習を軽めに調整してください。

4-2. 栄養と回復

フルマラソンのトレーニングは体への負担が大きいため、栄養と回復に特に気をつける必要があります。

  • 炭水化物をしっかり摂取
    • 距離走の前後は特に炭水化物を意識的に摂取し、エネルギー補給を行いましょう。
  • たんぱく質の摂取
    • 筋肉の回復を助けるため、たんぱく質を含む食品(鶏肉、魚、大豆製品など)を摂取してください。

4-3. 心の準備

初のフルマラソンは肉体だけでなく精神面でも大きな挑戦です。

  • 本番でのペース配分の意識
    • レースの前半は抑えたペース(目標タイムより+5~10秒/km)で入り、後半の余力を残しましょう。

まとめ

初のフルマラソンに向けた計画は、非常に良い流れで進んでいます。以下を意識しながら、引き続きトレーニングに取り組んでください。

  1. 基礎スピード強化を目指したRペース練習
    • 現在の400m×10本(72~73秒)は適切で、徐々にレストを短縮。
  2. 持久力強化を意識したポイント練習
    • ロングインターバルやマラソンペース走でフルマラソンに必要な耐久力を養成。
  3. 無理のないペースで継続
    • 疲労を感じたときは休息を取り、オーバートレーニングを防止。

春のフルマラソン本番では、2時間50分切りを達成するために着実に練習を積み重ね、レース当日を万全の状態で迎えられるよう応援しています!

春のフルマラソンに向けたトレーニング:スピードから持久力への移行計画(続き)

初のフルマラソンに向けて、計画的なトレーニングに取り組まれている点は素晴らしいですね。ラン歴1年でありながら、ハーフ81分、10km36分30秒の実力を持つあなたの基礎スピードは確かなものです。このページでは、現在のトレーニング内容を踏まえ、目標達成に向けたより具体的なアドバイスをお伝えします。


1. 現在の練習内容の評価と方向性

1-1. レペティション(Rペース)について

400mを72~73秒で10本(レスト3分)は、現状に合った適切な負荷と言えます。

  • 良い点
    • スピード強化とランニングエコノミーの向上に効果的。
    • フォーム改善やピッチの習得につながる。
  • 改善点
    • レストが3分とやや長めですが、初心者として無理なく継続するためには問題ありません。慣れてきたら少しずつ短縮(2分30秒程度)していくと、心肺機能の強化がさらに期待できます。

1-2. ショートインターバルからロングインターバルへの移行

計画されている通り、短いインターバル(Rペース)から長いインターバル(Iペース)に移行していく流れは理にかなっています。

  • ショートインターバルの目標
    • 400mを70~72秒で10~12本、レストを2分30秒程度に短縮することを目指します。
  • ロングインターバルの導入
    • Iペース(キロ3分40~45秒程度)で1,000m×6~8本の練習を追加。
    • ロングインターバルは心肺機能と乳酸耐性を鍛え、マラソンペースでの安定した走りを支える基盤となります。

1-3. Tペース走の役割

現在行っているTペース(閾値走)は、持久力を高めるうえで重要な要素です。

  • 推奨設定
    • 20分間のTペース走(キロ3分55~4分00秒)は適切。
    • 徐々に30分程度まで延長することで、より持久的な能力を養えます。

2. 5か月間のトレーニング計画

2-1. フェーズごとの重点ポイント

フルマラソンに向けたトレーニングを5か月間に分けて考えると、以下のような流れがおすすめです。

  1. 基礎スピード強化期(1~2か月目)
    • Rペース(レペティション)とTペースを中心にスピード持久力を鍛える。
    • 週末には25~30kmの距離走を維持。
  2. 持久力向上期(3~4か月目)
    • Iペースのロングインターバルやペース走(キロ4分05秒~4分10秒)を追加。
    • 距離走を30~35kmに増やし、フルマラソンの耐久力を強化。
  3. 調整期(5か月目)
    • 練習量を減らしつつ、マラソンペース(キロ4分00秒前後)の練習に集中。
    • 疲労を抜きながらピーキングを目指す。

2-2. 週ごとのトレーニング例

基礎スピード強化期(1~2か月目)
  • 月曜日:完全休養またはリカバリーラン(5~8km、キロ5分30秒~6分)。
  • 火曜日:ポイント練習①(Rペース)
    • 例:400m×10本(72秒、レスト2分30秒~3分)。
  • 水曜日:ジョグ(12~15km、キロ5分~5分30秒)。
  • 木曜日:ポイント練習②(Tペース)
    • 例:20~30分(キロ3分55~4分00秒)。
  • 金曜日:ジョグまたは完全休養。
  • 土曜日:ジョグ(10~15km、キロ5分~5分30秒)。
  • 日曜日:距離走(25~30km、キロ4分40~5分)。

持久力向上期(3~4か月目)
  • 月曜日:完全休養またはリカバリーラン(8~10km)。
  • 火曜日:ポイント練習①(Iペース)
    • 例:1,000m×6本(キロ3分40~3分45秒、レスト2分)。
  • 水曜日:ジョグ(12~15km)。
  • 木曜日:ポイント練習②(ペース走)
    • 例:20km(キロ4分05~4分10秒)。
  • 金曜日:リカバリーラン(8~10km)。
  • 土曜日:ジョグまたは軽いクロストレーニング(自転車や水泳)。
  • 日曜日:ロング走(30~35km、キロ4分40~5分)。

調整期(5か月目)
  • 練習量を全体で20~30%減らし、疲労回復を重視。
  • マラソンペース(キロ4分00~4分05秒)で10~15kmを週1~2回。

3. 効率的な練習のための補足ポイント

3-1. ケガの予防

月間走行距離350~400kmは高いレベルですが、無理をするとケガにつながるリスクがあります。

  • 疲労を感じたら休む
    • 必要に応じて完全休養を取り入れましょう。
  • ストレッチと筋力トレーニング
    • ハムストリングや腸腰筋を中心に、ランニングに必要な筋力を補強。

3-2. 栄養管理

フルマラソンのトレーニングではエネルギー消費が多いため、適切な栄養摂取が重要です。

  • 炭水化物:主食をしっかり摂取し、エネルギー不足を防ぐ。
  • たんぱく質:筋肉の回復を助ける鶏肉や魚、大豆製品を意識。
  • 水分補給:トレーニング中と後の水分補給を怠らない。

3-3. メンタル面の準備

初フルマラソンでは、精神的な準備も不可欠です。

  • レースペースを身体に染み込ませる
    • 練習の中でマラソンペースを意識する。
  • ポジティブなイメージトレーニング
    • ゴールする瞬間の達成感をイメージし、モチベーションを維持。

まとめ:効率的なトレーニングで目標達成を目指す

春のフルマラソンに向けたあなたの練習は、非常に理にかなっています。以下の点を意識しながら、5か月間を計画的に取り組んでください。

  1. レペティションの活用
    • 現状のペース(72~73秒)は適切。慣れてきたらレストを短縮。
  2. 持久力練習への移行
    • Iペースやペース走を取り入れ、マラソンペースでの安定感を養成。
  3. オーバートレーニングを防ぐ
    • 疲労を感じたら休む。リカバリーと栄養補給を徹底。

目標タイム2時間50分の達成に向けて、これからも計画的に走力を高めていきましょう!

初フルマラソン成功に向けた応用トレーニングとレース戦略

これまでの練習内容は非常に的確であり、初フルマラソンに向けて順調に進んでいることが伺えます。このページでは、これまでのトレーニング内容を踏まえつつ、より具体的な応用練習、レース戦略、そしてパフォーマンス向上のためのポイントを解説します。5か月という十分な期間を活かし、2時間50分の目標達成を確実にするためのさらなるヒントをお届けします。


1. レペティション(Rペース)の進化と効果的な練習設定

1-1. レペティションの重要性

レペティション(Rペース)トレーニングは、最大酸素摂取量(VO2max)を高め、ランニングエコノミーを改善する重要な要素です。あなたが実施している「400m疾走+400mジョグ」は、スピードとフォーム改善に効果的であり、基礎スピード強化期(最初の1~2か月)には最適な設定です。

  • 負荷設定の目安
    • 400mのペース:69~73秒(現在の設定は適切)。
    • レスト(400mジョグ):3分程度から徐々に2分30秒まで短縮。

1-2. レペティションの応用練習

Rペースの練習を進化させるために、次のステップを取り入れるとさらに効果が高まります。

  • 600mのレペティション
    • 設定:600mをキロ3分10秒ペースで6~8本。
    • レスト:3分~3分30秒ジョグ。
    • 効果:より長い距離でのスピード維持能力を向上。
  • 1分ラン・1分ジョグ(タイムベースインターバル):
    • 設定:1分間の全力疾走(VO2maxに近いペース)+1分ジョグを10~12セット。
    • 効果:心肺機能と脚力をさらに強化。
  • 100mストライド×10本(フォーム改善練習):
    • 練習の最後に取り入れ、疾走時の姿勢や足運びを意識。

1-3. レペティションからロングインターバルへの移行

2か月目以降、レペティションの頻度を減らし、ロングインターバル(Iペース)に移行していきましょう。

  • 練習例(Iペース)
    • 1,000m×6本(キロ3分40~3分45秒)。
    • レスト:2分ジョグ。
    • 目標:持久力とスピード持久力を同時に鍛える。

2. 持久力向上のためのロング走とペース走

2-1. 距離走(ロングラン)のポイント

週末に取り組んでいる25~30kmの距離走は非常に効果的です。さらに質を高めるため、次のようなバリエーションを加えると良いでしょう。

  • 変化走
    • 距離:30km。
    • 内容:キロ5分→4分30秒→4分10秒のペースを交互に繰り返す。
    • 効果:マラソン終盤のペース変動に対応する力を養成。
  • ビルドアップ走
    • 距離:25~28km。
    • 内容:最初の10kmをキロ5分、次の10kmをキロ4分30秒、最後をキロ4分10秒。
    • 効果:疲労が溜まった状態でのペース維持力を向上。

2-2. マラソンペース走(MP走)

フルマラソン2時間50分を目指すには、マラソンペース(キロ4分02秒)での練習を積むことが不可欠です。

  • 練習例
    • 距離:12~18km。
    • ペース:キロ4分00~4分05秒。
    • 頻度:2週間に1回程度。
  • 効果
    • マラソンペースを身体に染み込ませる。
    • ペース感覚とエネルギー効率を向上。

3. フルマラソンでのエネルギー戦略

3-1. 給水と補給食の練習

フルマラソンでは、エネルギー補給の習慣が成功の鍵となります。

  • 距離走での補給練習
    • 25~30km走の際に、ジェルやスポーツドリンクを摂取するタイミングを確認。
    • 例:10kmごとにジェル1つ、5kmごとにスポーツドリンク200ml。
  • 本番を想定
    • レースで使用する補給食や給水ポイントの計画を立て、それを練習で試します。

3-2. カーボローディング

レース直前(3~5日前)には、炭水化物を意識的に多く摂取し、エネルギー貯蔵を最適化します。

  • 実践例
    • 主食:ご飯、パン、パスタを中心に増やす。
    • 練習量を減らして、エネルギーの消耗を抑える。

4. メンタル面での準備とレース戦略

4-1. レースプランの確立

フルマラソンでは、スタートからゴールまでのペース配分が成功の鍵です。

  • 前半は抑える
    • 最初の10kmは目標ペース(キロ4分02秒)+5秒程度で入り、余力を残します。
  • 30km以降の対策
    • 「30kmの壁」を超えるため、後半用のエネルギーを残す意識を持つ。

4-2. モチベーションを高める工夫

  • 練習日誌をつける
    • 日々の成果を記録し、進捗を実感する。
  • 小さな目標を設定
    • 練習ごとに「今日はこれを達成する」と明確な目標を持つ。

5. 練習の最終調整とレース直前の過ごし方

5-1. 最終調整(レース前2週間)

練習量を30~50%減らし、疲労を抜きながら軽い負荷で調整します。

  • レースペースの確認
    • 距離:8~12km。
    • ペース:キロ4分02秒。

5-2. レース前日

  • 軽いジョグ:20~30分程度の軽いジョグで体をほぐす。
  • 食事:消化の良い炭水化物中心の食事(例:うどん、白米)。

まとめ:目標達成に向けた総合アプローチ

以下を意識しながら練習を続けてください。

  1. 基礎スピード強化(Rペース)
    • 現在の400mレペティションを進化させ、ロングインターバルへ移行。
  2. 持久力練習の充実
    • 距離走やマラソンペース走で耐久力とペース感覚を鍛える。
  3. エネルギー管理とメンタル強化
    • 補給練習とレースプランで本番を想定。

ラン歴1年という短期間で築かれたあなたの走力は素晴らしいものです。この調子で練習を積み重ね、春のフルマラソンで目標タイムを達成できることを応援しています!

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作成者: 新子 武史

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